まさなつ

青べか物語のまさなつのレビュー・感想・評価

青べか物語(1962年製作の映画)
4.0
川島雄三特集@シネヌーヴォ

大好きな監督なのに、この特集にようやく2回目。まだ観てなかったこの作品、いやあ〜面白かった^_^

原作、山本周五郎。脚本、新藤兼人。

山本周五郎だから、てっきり時代劇だと思ってた^^;

現在の浦安あたりが、まだ埋め立て前で、貝や海苔を取っていた時代の話。たぶん1960年代。どこでロケしたかは分からないですが、風景が田舎過ぎて驚きます^_^ここらあたりに何十年後かにディズニーランドが立つのか、、。

そこに暮らす貧しいけどバイタリティ溢れる人々の群像劇。森繁久弥演じるくたびれた作家が川向う(東京)から橋を渡ってやって来たところから始まる。例によって彼のナレーションが心の声として、人々の暮らしを映し出す、、。

とにかく、みんなよく喋りよく笑う!セコイし意地汚くずる賢い。パワフルで、とにかく自由なのだ^_^底辺に暮らす人々なので、切ない話もあるけど、湿っぽくはならない。

クストリッツァなんかを思い出した。大げさでなく決して負けてない、、動物は出てこないけど、、笑。
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