Ki64

クレイマー、クレイマーのKi64のネタバレレビュー・内容・結末

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ライアーライアーと勘違いしてたヤツ。


なかなかに感情移入しまくりだった。
離婚して家事に育児に大奮闘パパ。
初手のフレンチトーストクッソ汚いしクッソマズそうw食べたくないw
仕事もダメになるしビリーは情緒不安定。反抗的な態度を取ったあとの『ママー!!』は胸がキュッとなる…
それでも、不器用ながらも子供にとって最適な環境をと一生懸命頑張るテッドを応援せずにはいられない。癇癪起こすのはちょっとアレだけど、状況が状況だし。

親権争いに関して、15歳未満の子供であれば日本では母親が有利なケースが殆ど。数値にして勝率80%
アメリカでは現在共同親権が主流になってるようですが、この映画の公開当時の年代は共同親権の概念が生まれたばかりでまだ浸透してなく、劇中でも言及されてましたが母親が有利な風潮だったみたいです。

ジョアンナ視点で描かれるシーンがなかったので実情は分からないが、本当に自分のことしか考えず身勝手な人だとしか思えない。
裁判でも子供のことは二の次で自分のことばかり。『それで別れるとは』って弁護士の言葉がまさに。
まぁヘラってたんだとは思うけどさー…私は不幸だーって子供置いて出ていって恋人作って戻ってきて子供寄越せは、ねぇ。

そんでもってラストシーンは確かに願っていた結末の一つではあったけど、でも結局これって脚本の匙加減じゃね?と、どうもしっくりこなかった。
一番大事なシーンをこう感じちゃったんで、ちょっと自分には合わなかったっすね…ココ以外はとても楽しめたのですが。


ビリー役の子の演技が素晴らしい。『ぼくはどのベッドで寝ればいいの?』が切ない。最後までほぼ笑顔がなかったな、この子。
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