supgreen

クレイマー、クレイマーのsupgreenのレビュー・感想・評価

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)
4.6
もう子役のビリーが可愛すぎました。
突然妻に出ていかれ、5歳の息子と父子ふたりきりの生活が始まる。
テッドはこれまで仕事一筋で家庭を顧みない父親だった。

毎日の暮らしを続ける中で、徐々に打ち解け合い、親子の絆が深まっていく過程を、ゆっくり時間をかけて、丁寧に描いている。

ジャングルジムで遊ぶビリーが怪我をし、必死に抱えて走るテッド。あれだけ仕事に生きていた男が、全てビリーを中心とした生活のスタイルへ変化し、本当の父になっていく。

その後の親権を巡り、妻と争う場面の連続が何とも切ない。メリル・ストリープとダスティン・ホフマンの法廷での対決が始まる…

テッドは最後のつもりだったのでしょう。ビリーといつもの様に、2人でフレンチトーストを焼いていた。とても名残惜しそうに見えた。

エンディングに差し掛かるエレベーターのシーンが印象に強く残る。サプライズと後の余韻が、見終えた後からジワリと染みてきます。
ジョアンナもまたビリーを深く愛してました。

日常の忘れがちな、親が子を思う無償の愛をこの作品は思い出させてくれます。
supgreen

supgreen