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フローズン・タイムのymmtdiskのレビュー・感想・評価

フローズン・タイム(2006年製作の映画)
4.5
恋人に振られ不眠症になった美大生のショーンは、余分にできた夜の時間をスーパーの夜勤アルバイトに当てる。次第に不眠症は悪化していき、ついには自分以外の時間が止まる現象が起こるようになる。というようなお話。

ストーリーだけ切り取ってみればそんなに特別な印象もないですが(悪いとは言ってない)、映像・色彩が際立って美しく、特にラストシーンの美しさには涙が出るほどでした。
それ以外にも床に散らばるグリーンピースを眺めながら物思いに耽る描写とか、女性に向ける視線だとか、わかるわかると思いながら観ていました。
監督がヴォーグなどでファッション写真を撮っていたということもあってか、ワンシーンを写真として切り取っても十分見応えのあるものだと思います。
趣味ではありますが写真を撮り続けているひとりとして、この映画に出会えたことはとても嬉しいことです。
……そもそも観ようと思った切っ掛けが不純だったわけですが、見終わったあとにその件については恥じました。

バイト仲間の愛すべきバカどもがとても良いキャラクターだった。
タニア・グリーンの子役Emilia Fentonがかわいかったなぁ。
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