フェミ研ゼミ

アモーレス・ペロスのフェミ研ゼミのレビュー・感想・評価

アモーレス・ペロス(1999年製作の映画)
4.5
めっちゃくちゃ映画だった。
最近映画を観ても感想を残すパワーがなくて全然できていない。
というのも何というか「これは映画です」「これは作り物の物語です」というものばかり観ていていたからか?

この映画はなんというか「映画です」という自己紹介もなく突然に現れて誰にも何にも配慮がなく生っぽくて、それでいてすごく映画だった。

お国柄なのかもしれなけれど、愛というにはお粗末でみんな自分自分していた。
つまり愛に貧しさを感じてしまった。
何で、そんなに凶暴で他人を思いやれないんだろう。と悲しくなるほどペラペラな人間関係がたくさんあって愛を持てよ!と叫びたくもなった。
他人に愛を持つというのはどういうことか。と考えた。
他人に与える愛がある人というのはそれを与えてもらって生きてきた人なんだろうな。って考えると真っ当な人を思いやる気持ちというのは貧しさの中では育みきない気がしてならん。
だからこの映画のタイトルすごくしっくりきた。
犬のような愛。
しみったれた愛。

みんな愛されたいから愛せない。
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