ピッツア橋本

哀しき獣のピッツア橋本のレビュー・感想・評価

哀しき獣(2010年製作の映画)
4.4
"誰が誰を、何の為に追うのか"

『チェイサー』『コクソン』のナホンジン監督作品。
「彼の作品はとにかくチェイスが中核にあるんですよ〜」
という映画友達の弁の通り、本作は

借金をカタに"ある男を殺してこい"と脅され、中国から韓国へと密航する男。その街にはどうやら出稼ぎに出たきり帰ってこない妻もいるようだ。
先に殺しを終えてから妻探索を行おうと、計画を練って臨んだ殺人計画だったが、いざ現場で待ち伏せていると彼より先に謎の男2人組がターゲットを襲う。
その一件により、男は色んな闇の人間たちから追われる身となった。壮大な追いかけっこの幕が切って落とされた!

的なストーリー。
カーアクション、喧嘩無双、謀略や侵入、ありとあらゆる見せ場が"チェイス"によって迫力と緊張感満点で繋がっていく。
正直途中で誰が何の為にコイツを追ってるんだっけ?と混線する。でもそんなの関係ねえ!と言わんばかりの爆発力と鮮血の量。

些か主要キャラたちが不死身、無双感は否めないがその圧倒的攻撃力こそが韓国映画。

本当にカーチェイスはすごくて、そこら辺のハリウッドアクションに全く引けを取らないカークラッシュフェスティバルが堪能できる。

安易に銃じゃなくて、ナイフとか斧メインっていうのが韓国アクションらしさ爆発してるよね。

画面の端々に痛みとキズが血走っている。

これぞまさにバイオレンス映画です。
ピッツア橋本

ピッツア橋本