はる

11人のカウボーイのはるのレビュー・感想・評価

11人のカウボーイ(1971年製作の映画)
3.6
理想の上司というイメージのジョン・ウェインが今回は孫ほど歳の離れた少年たちの雇い主になっていました。

600kmの荒野を2ヶ月かけて1500頭の牛を連れて行く。
10代そこそこの子供たちが心配で、このまま何事もなく無事に帰ってきて、と願いましたが、西部劇でそんな穏やかな展開が許されるわけないですよね。
少年たちが事件を通して男になっていく姿が楽しめるように作られていました。

もっと昔に見ていれば楽しめたのかもしれませんが、現代社会の母親として見るとショックでした。
敵討ちとはいえ、子どもが銃やナイフで人を殺すのは見たくない。
この時代のズレが西部劇の衰退の一因なんでしょうね。

この点をのぞけば面白い作品だったと思います。
歴史を知ると言う意味でも勉強になるし。

そして今回のジョン・ウェインは顛末が意外すぎて驚かされました。
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