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あにいもうとのkazu1961のレビュー・感想・評価

あにいもうと(1953年製作の映画)
3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-286 再鑑賞
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋凄いね、やっぱり家族の絆って。そして兄妹の絆って。。。妹を愛するが故に、自分が悪者になることによって妹を守ろうとするそんな兄、そしてクライマックスの兄と妹の大立ち回りに涙が出てきました。

🖋 山本礼三郎と浦辺粂子が演じる老夫婦、その子供たち長男・伊之吉(森雅之)、長女・もん(京マチ子)と次女・さん(久我美子)の兄妹の家族を描いた作品、奉公先で妊娠して故郷に帰って来た長女もん(京マチ子)を巡る周囲の葛藤と親子と兄妹愛を細やかにそして繊細に描いた作品、室生犀の原作を成瀬巳喜男監督&水木洋子脚本の黄金コンビで映画化した作品です。とにかく登場人物の心情の繊細な描き方とそれを演じた俳優陣の演技の巧さが光る作品です。

🖋この時代、未婚の女性が妊娠することだけで、周囲から遠ざけられ、家庭が崩壊するような一大事だったことを思い知らされます。でもそんな深刻な内容にも関わらず家族の絆が心に響いてくるのは成瀬巳喜男監督の演出と出演陣の演技の素晴らしさがあるからでしょうね。特に“あにいもうと”、森雅之と今日マチ子の圧倒的な演技力が光ります。そして母親役の浦辺粂子と末妹の久我美子の優しさが良いクッションになっています。

😌Story:(参考: Amazon )
東京にほど近い小さな村で暮らす兄と2人の妹の肉親であるがゆえの憎悪と愛を描く感動ドラマ。落ちぶれた川師の父の元で暮らす3人、石工の長男・伊之吉、東京から妊娠して帰ってきた姉娘のもん、看護学校に通う末娘のさん。姉娘もんをかわいがっていた兄の伊之吉は、彼女の妊娠に我慢ができず悪態を浴びせる毎日。居たたまれなくなったもんは、家を出て行ってしまう。その、翌年、今ではいかがわしい暮らしをするようになったもんが家に帰ってくるが…。

🔸Database🔸
・邦題 :『あにいもうと(1953)』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 1953
・日本公開: 1953/08/19
・上映時間 : 87分
・受賞 : ※※※
・監督 : 成瀬巳喜男
・脚本 : 水木洋子
・原作 : 室生犀星
・撮影 : 峰重義
・音楽 : 斎藤一郎
・出演 : 京マチ子、森雅之、久我美子

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
室生犀星往年の名作の再映画化。「愛情について」の水木洋子が脚本をかき「妻」の成瀬己喜男が監督にあたった。撮影は「胡椒息子」の峰重義。出演者は「黒豹」の京マチ子、「胡椒息子」の船越英二、潮万太郎、「獅子の座」の浦辺粂子、堀雄二、「再会(1953)」の森雅之、久我美子、などである。
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