このレビューはネタバレを含みます
恋愛にしろ、ふと冷静になった時に、愛情とは別に、もっと本能的で動物的な性欲が自分の中にあり、その浅ましさに落胆する事がある。
どれだけ綺麗事を並べても、誰しもムラムラすることはあって、ただそれに流されてしまう自分は、きっと好きになれない。
劇中で妻アリスは、それが母となった女の自分にもあり、理性では抗えない強い衝動だと告白してくれたように見えた。
夫ビルの落ち込む気持ちは分からなくもないけど、女性を神聖化しすぎていたのかも知れない。
何より妻の告白に対して、曝け出すと言った意味で浅く感じた。
なんでもかんでも曝け出す事が良いことだとは思わないけど、愛しているなら、何故、妻はそんな告白をしたのか、もっと深く考えるべきに思えた。
きっと、あんなに冒険せずともラストに辿り着けた。