視聴覚文化技術研究所

波の数だけ抱きしめての視聴覚文化技術研究所のレビュー・感想・評価

波の数だけ抱きしめて(1991年製作の映画)
3.8
世代ではないのだけど、懐かしい感じがする。
91年公開ということで、バブルの頂点あたりの映画だ。日本始まって以来の浮かれ上がった日常で、大学生がこの世の春とばかりに偉そうに好き勝手なことをしている。経済や将来への不安が希薄だった時代の浮かれ上がった大学生。広告代理店の社会人。高級車を乗り回し、ラジオ局を開設し、恋に突っ走る――。

しかし回顧映画なので振り返っているのは1982年。もちろんバブル前夜で、こんな時代の大学生がここまで浮かれ上がっているのかと考えれば疑問だ。

しかし「ホイチョイ」らしさが存分に出されていて、とてもキュンとしてしまう。この楽しそうに生きてる連中こそ本当なんじゃないかとさえ思う。なんでこんなくらい世の中になってしまったんだ、現在。