サーフ

波の数だけ抱きしめてのサーフのレビュー・感想・評価

波の数だけ抱きしめて(1991年製作の映画)
3.4
「私をスキーに連れてって」「彼女が水着にきがえたら」に続くホイチョイ・プロダクション三部作の3作目となる作品。

湘南のミニFM局を舞台にした男女のひと夏の淡い恋模様を描いた作品。
主人公の小杉はミニFM局KiwiでDJも務める友人、真理子に何年も片思い。真理子が両親の住むアメリカに旅立ってしまうという状況の中で東京から偶然やってきた吉岡という男が彼女に一目ぼれしてしまう…という所から始まるストーリー。

舞台となるのが1982年とバブル前という事もあり、ホイチョイ作品過去2作と比べると今作はかなりバブリーな雰囲気は薄め。
ただ湘南の穏やかな雰囲気、若者たちのいじらしい恋模様、劇中流れるユーミンやAORの曲たち。バブルな雰囲気も好きだけどこの映画の雰囲気もかなり好き。今見ても割と違和感なく見れる。
物語はバブルっぽくないけど海外のAORサウンドが何曲も起用されていて使用料めちゃくちゃかかったんじゃないかと邪推してしまう。金のかけ方はやはりバブルかも。

とあるプロジェクトの危機を阻止するために登場人物が奔走するという「私をスキーに連れてって」を彷彿とさせる様なシーンがあったり、舞台は「彼女が水着にきがえたら」と同じく湘南エリアだったり、過去作の良い所を併せ持ったのが今作と言えるかもしれない。
サーフ

サーフ