イライライジャ

七つの慈しみのイライライジャのレビュー・感想・評価

七つの慈しみ(2011年製作の映画)
3.0
赤子を盗んだ不法移民の女性が、末期の病気で体が不自由な見知らぬ爺さんの自宅に押し入って身をかくまう。この奇妙な関係性をカラヴァッジョの絵画「七つの慈悲の行い」を監督の解釈で7つの章に分けて描く。
「七つの慈悲の行い」は1枚の画に7つの光景が同時に描かれてる。監督にとって1本の映画を1枚の絵画と同様に捉える試みが面白い。
そもそもこの絵自体がキリスト教の教えを図像化しているので、キリスト教の慈悲の精神を貧困女性と病気爺という生活困窮者で表してるのが良い。
ただ全体を通して単調すぎるのが難点。