dm10forever

SPACE JAM/スペース・ジャムのdm10foreverのレビュー・感想・評価

SPACE JAM/スペース・ジャム(1996年製作の映画)
3.6
【希望】

今になって当時のことを思い返してみてるんですが・・・

劇場に観に行ったんだか、暫くして家でVHSで観たんだか・・記憶が曖昧です(笑)

スクリーンでM・ジョーダンの豪快なダンクシーンを観たような観ていないような・・・。

家にはパンフもあるんだけど、結構BOOKOFFとかで過去作のパンフを買い漁った時期もあって、本当に劇場で買ったのかも怪しく・・・。

10年くらい前にたまたま寄ったCDショップで激安DVDのワゴンセールをやっていて、何気に覗いたその中にあったのがこの作品でした(確か500円くらいだったような・・・)

その頃はなんとなくディズニーよりもルーニーテューンズのほうが好きだったし、「懐かしい~」なんて言いながら即買いした記憶。

で、改めてみると・・・みんな若いね~。
登場人物は勿論、映像技術や世界観などが「若い」。

(あぁ、こうやって道を辿ってきたんだな~)と感慨深くもなるんだけど、実はコノ手の作品って、今のようなフルCGで描ききってしまうと味わいが薄くなってしまうのも事実。

別に「古き良き~」なんていうつもりはさらさらないんですが、アニメと実写の掛け合いみたいのって、一つのジャンルとして面白かったんですよね。

ルーニーテューンズなんて、ほんとその先駆け的な感じだったかも。

個人的にはジム・キャリーの「マスク」もこっち側の感じですし、古くは「ピンクパンサー」なんかもそんな感じ。あと「ロジャーラビット」なんかもそうかな?

CGも使うんですけど、限りなくやっていることはアニメ的というか・・・

今思えば、あの頃が過渡期だったのかもね。

話し変わって、僕の小学生時代(闇歴史)。

小学校4年生までの僕は、超がつくほどデブだった。
みんなでキャンプに行ったときも、一緒に来ていたおじさんから「BBQよりもちゃんこ鍋の方が似合うな、ガハハ」って笑われて「えへへ・・」って言いながら内心では深く傷つく子供だった。

そんな僕がサッカーと出会って、みるみる体型も運動神経も変わり、中学2年の頃には100mを13秒を切るか切らないかくらいで走れるくらいにまでなった。

でも・・・太っていた頃の心の傷ってやっぱりトラウマというか、どこかにネガティブな要素って引きずっていて・・・。

そんな自分がちょっぴり親近感を感じたのが「ウエイン・ナイト」という役者なんですね。

この映画では、マイケル・ジョーダンの御付のスタン・ポドラックを演じていた彼です。

ジュラシックパークで裏切り者の「ネドリー」を演じた人と言ったほうがピンと来る人もいるかも。

でね、やっぱり太っている人って「ネガティブ」だったり「認めてもらえない」っていう印象が常にあって、自然とそういう役回りにもなりますよね。

(特にアメリカって肥満に対しては結構そういうネガティブな評価は根強いと思う・・・その割りに肥満は多いけど・・・)。

でも、このスタンはとにかく前向きなんです。
若干マーケル・ジョーダンに煙たがられても、お構い無しにグイグイ迫っていく。
何かに秀でているわけでもないけど、とにかく一生懸命にマイケルをサポートする。
だから、見ていても卑屈な印象は受けない。

ま、彼が僕の人生を光で照らしたとかそんな大袈裟な話でもないけど、やっぱりアメリカって日本の陰鬱な島国根性とはちょっと違うな~と。
  
日本ではやっぱり「ハゲ」「デブ」「オタク」は日を浴びてはいけない存在というか、ある意味ではLGBTQの方々よりも市民権がない生活を強いられている気がするところに、アメリカのこういう映画をみせられると、太っていてもマイケル・ジョーダンと肩を並べて歩く事だって出来るんだな~と。

もちろん「太っていたら出世は出来ない」とか、アメリカでも色々言われることもあるそうですが、それでもエンタメの世界では「一流の太っちょ」が沢山いるわけですよ。

彼らだって、そりゃ容姿のことを散々言われ倒しているんだろうし、決して平坦な道を歩いてきたなんて思っていません。

だからこそ、負けずにあんなに眩しい舞台で輝くことが出来るって、やっぱり凄いんだな~と。

因みに今のところ僕はダイエットの甲斐もあってメタボではありません。

BMIもとりあえず標準値を何とかキープしています(笑)

・・・全然映画の話をしていない。

この作品が公開された当時って、日本ではアメリカスポーツが一種の「ファッション」としてブームになっていた時代でもあるんですよね。

MLB(野球)、NFL(アメフト)、NBA(バスケ)なんかのグッズはみんな持っていた。
特に「華がある選手」がいると、そこからそのスポーツのファンになるっていう人も多かったんじゃないかな。

それこそNBAで言えばマイケル・ジョーダンやマジック・ジョンソン。

あの頃はブルズやレイカーズのTシャツを着ている人がメチャクチャ多かった。

で、僕はさすがにTシャツは着なかったけど、でもあの頃にアメリカのスポーツが好きになった一人。

凝り性だから、あの頃は結構観てたな・・・。

デニス・ロッドマン、ジョン・ストックトン、スコッテイ・ピッペン、チャールズ・バークレイ、パトリック・ユーイング・・・。

有名どころの出る試合は殆ど観ていた。

あとアメフトもかじった。
日本では49ersのQBジョー・モンタナがめちゃくちゃ人気だった。
でも、個人的にはマイアミドルフィンズのQBダン・マリーノが好きで・・・。
好き過ぎて一瞬だけサッカーから浮気してアメフト部に体験入部までした・・すぐ辞めたけど(笑)

恐らく、この作品の位置づけも元々はその辺だったのかな?っていう気はする。

とにかくアメリカのプロスポーツが凄くかっこよく見えていた時期に公開されたってこともあって、ドンピシャだったんだろうね。

・・・ってことはやっぱり劇場でみたのかな?(笑)

変な話、あまりにも巨額な金額とかSHOWとしての華々しさを見せ付けられると、日本人は遠いところから眺めるしか出来ないような感覚すらあったのよ・・・。
だから「アメリカプロスポーツ」への扉を開いたって言う意味では野茂さんはホントに凄いよね。

彼がいたからイチローや八村塁が向こうでも対等に評価される今に繋がっている。
なんか、また久しぶりに観たくなってきた。
dm10forever

dm10forever