MK

ひめゆりの塔のMKのレビュー・感想・評価

ひめゆりの塔(1995年製作の映画)
4.2
なんとなくの久しぶりの鑑賞。
戦後50周年、多分、上映された戦争映画は当時中高学生だったけど、それなりに思春期でもあったので、戦後の語り口とか大局観で溢れてる映画にすごくアレルギーがありながらも全て鑑賞した。

ウージの森で貴方と出会い
ウージの下で千代にさよなら

ウージの森で歌った友よ
ウージの下で八千代の別れ

あれから20年ぐらい?戦時中の日本人が愚かだとか、あの戦争が間違いだったとか…そんなことをかしこまって語り始めたというか語らされた70周年だかの何も学んでいない若いタレント?の残念なこと…

打った弾がアメリカの兵を撃ち抜いていた可能性は否めない…

あの年一番笑えて一番悲しかった迷言としてよく覚えている

有史以来、愚かな戦争、愚かな敗戦なんて洋の東西を問わず山ほどあると思うけど、その愚かしさはその国の礎であって、すべからくどの国でも先人に敬意を評しているはず…先人たちを軽んじるような物言いだけはしてはいけなと思うし、できないはずと思う今日この頃。

自国の兵やら、無残に身の回りの家族や友人、戦友が殺された挙句にカタコトの日本語で投降を求められて手挙げて出て行けるのか。
山ほど島民殺しておいてシロハタ掲げた若干名救えば正義なのか…
お米の国には生意気なアジアの小国がお気に召さないのかもしれないしワールドカップな国との未来見据えて必要以上に小国民をのべつまくなし殺しただけなんじゃないのかなんて…

ゲーリーオールドマンのチャーチル、地下鉄での英国民のプライドには共感できるのに、島の人々の潔さとか覚悟を偲んだり悼まないなんてやっぱり不誠実な気がしてならない。

どの島でもいいけどご先祖様は大切にしたいし思いを馳せる人でいたいし、偏った意見や思想なんて語るほどの知識も教養もないけど、旧盆だし、思うことぐらいは自由だと思いたい。

沢口靖子、後藤久美子最強。
その他も往年の女優だらけでシビれた。
MK

MK