風神

東京タワー オカンとボクと、時々、オトンの風神のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

NHK BSプレミアム放送分を
録画して鑑賞。

観るタイミングによっては
号泣してたかもと思う。
母親の事を改めて想う作品。

絶賛ボケ老人中で存命の自分のオカンが
気がついたら腰骨を骨折していて
痛くて動けなくなったので、
ただ今、入院してリハビリ中。
その前から、いろんな病院に
連れて行くことが多かったけど
その時は手を繋いで歩くことが多い。
転ばれても困るし。
母親は
周りの人が羨ましがってるとか
息子に面倒見てもらえて幸せとか
言っていますが
ボケてるから日によって言う事が違うので
イマイチ信用できない。
元気だから医者に行かなくていいって時に
医者には行かないって言ったら
息子に殺されるって騒いだりするし。

そのオカンの父
自分から見たら祖父にあたる人は
あの辺の炭鉱の鉱長だったらしい。
使用人も雇っていて
オカンの母(祖母)に至っては
料理も何も出来ないお嬢様。
普通に考えてセレブな一家だが
炭鉱が廃れてからは
学校の先生などをしていたらしい。
自分が知っている祖父母は
完全なる庶民でした。

オカンの配役が完璧。
過去のシーンも、当然そっくり。
オダギリさんの向こうに
リリーさんが見える。
主人公の自堕落っぷりは呆れるが
大学卒業したのは偉い。

そういえばリリーさんは
イラストレーターだったなぁ。
おでんくんしか知らないけど。
自分の中では役者さんの印象が強い。
あとは、バケモノの子の豚さん。

樹木希林さんがとにかく素晴らしい。
何年経っても、オトンの前では
女である所も良かったし
息子の友達とも仲良くなるのも良い。

東京に出てくる時の景色の差が凄い。
あんな感じの街並みが
この時代に、まだ残ってたんですかね?
過去シーンかと思ったら
違っていてビックリ。

そして
抗がん剤治療。
患者もつらいが息子もつらい。
完治が無く延命目的なら
エンドレスな苦しみ。

生きたいと苦しいののせめぎ合い。
自分はどうせ死ぬなら
苦しみは無い方がいいと考えてる。
死ぬのは次のステージへの
ステップアップだと
勝手に思うようにしているのは
ちょっとずつリアルに迫る
死というテーマに
無駄に恐怖したくないから。

東京産まれの東京育ちである自分。
地方から来た人がよく言う
東京には何でもあるという感覚が無い。
人の居る処はみんな同じと思うし。

地方はテレビ放送が少ないとか
洒落た服屋が無いとか
ちょっとマニアックな物を
買おうと思っても売ってないとかは
よく言われたけど
今の時代のようなネット環境があれば
そんなに困らないだろうから
現代では格差も減ってるのかとも思う。

東京の人が行かないと言われる
🗼東京タワー。
自分も一度子供を連れて行っただけ。
スカイツリーには何度か行ってるのは
エンタメとしての完成度の違いかなぁ。
がんばれノッポン!

2024-19
風神

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