このレビューはネタバレを含みます
手描きアニメーションの美しいパリの風景と歌が素晴らしい作品。
最初は街の人々から醜い見た目だけで散々な仕打ちを受けていたカジモドが外に出て皆に認められるというところではハッピーエンドだが、好きな女性とは結ばれないというなんともリアルでビターな終わり方で今のディズニーでは作り得ないだろうなと思ってしまう。
全編素晴らしいが個人的に特に感情を揺さぶられてしまうのは、最初のお祭りで道化の王様として祭り上げられてカジモドが涙を流すシーンで、アニメの中では描かれていないこれまでの辛く寂しい人生が浮かんでしまいつられて泣きそうになる。