YYamada

チェンジリングのYYamadaのレビュー・感想・評価

チェンジリング(2008年製作の映画)
3.8
【実話に基づく傑作映画たち】
 ~事実は小説より奇なり

◆ベースとなった史実
〈行方不明から戻った「取り替え子」〉
 ~ゴードン・ノースコット事件 / 1928年
・場所: アメリカ/ロサンゼルス
・人物: クリスティン・コリンズ

〈見処〉
本作は、レビューチェック前に鑑賞することを強くお勧めしたい。

①本当に実話?先の読めないストーリー
・『チェンジリング』は、2008年製作のサスペンス映画。題名は「取り替え子」という、自分の子供が醜い子供に取り替えられるというヨーロッパの伝承に基づいているそうだ。
・本作の舞台は1928年3月。ロスアンゼルス郊外に住むシングルマザーのクリスティン(アンジョリーナ・ジョリー)は、職場から帰宅すると、1人息子のウォルターが姿を消していた。
・ロサンゼルス市警に連絡をすると「子供の捜索は24時間経たないと出来ない」と突っぱねられ、ウォルターの行方は全く掴めず。
・ウォルターの行方不明から5ヵ月後、ロス市警から、イリノイでウォルターの身柄を保護したとの連絡を受け、クリスティンは駅まで駆けつけるが、列車から降り立った息子はウォルターではなく全くの別人であった…。
・本作は、1920年代のロサンゼルスで実際に発生したゴードン・ノースコット事件の実話を元に映画化。80年近く前の事件だったこともあり、関係者全員の名前が実名で登場している。

②結び…本作の見処は?
◎: 『シャッターアイランド』ばりに、どこまでが事実か疑念を感じるほど二転三転するストーリー展開ながら、忠実な実話ドラマの第一人者であるクリント・イーストウッド監督の演出に身を任せ、存分に映画鑑賞を楽しめる作品。
○: 1920年代の街並みやセットが素晴らしい。
○: 当時32歳のアンジェリーナ・ジョリー。美しいヒロイン役から、母親役を演じるようになる過渡期の作品。
YYamada

YYamada