タカ

学校の怪談3のタカのレビュー・感想・評価

学校の怪談3(1997年製作の映画)
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※元々のレビューが自分の中で物足りないため、レビューを再投稿しております。元々のレビューにいいね!を下さった皆さま申し訳ございません🙇‍♂️

「やることなすこと裏目のあなた、特に今日は要注意!次々に不幸に巻き込まれるでしょう」

学校の怪談シリーズも数えること三作目‼️
1995年から毎年夏の風物詩と化したドル箱シリーズはさらなる進化を求めて監督を交代
ガメラシリーズを手がけた金子修介監督によって
前二作とは違う新たな息吹が吹き込まれる

フィールドを広げた舞台
これまで学校の校舎という閉鎖空間で繰り広げられたストーリーが街全体に広がる
塾、市営バス、自分の家、公園
怪奇現象が起こる舞台は確実にスケールアップを果たしている
そして舞台の拡張に伴った出演陣の広がりも見どころ
「お化けが出るよ❗️」と子供達を驚かせる津川雅彦
主人公ポジションの母親役に黒木瞳
一癖も二癖もある塾講師役に野田秀樹
明らかに豪華さを増している
その豪華出演陣が楽しんで役を演じているから面白い
特に野田秀樹は本気でこちらを驚かせにかかっているのが顕著
首をコキっと鳴らしたり、机に顔を乗せる演技は狂気じみている
少しの出番しかないがインパクトは抜群

分かりやすい設計
容姿から連想されるような分かりやすいキャラ設定と王道ストーリーが肝
主人公とヒロインのラブストーリー
ビビりで頼りないぽっちゃり男子
活発で好奇心旺盛な女子
ビルゲイツの再来と名乗るメガネガリ勉少年
わんぱくで抑えがきかない少女
前二作と比べても漫画やアニメに出てくるような分かりやすい作りに意図的にされている
これは確実に子供でも飲み込みやすい

妖怪たちの暴走
これまでは"妖怪たちも友達!"といった風味の登場の仕方が多かった気がするけど
今回からは確実に命を奪いに来ている
包丁持ったり、鎌を振りかざしたり
物理的攻撃による死への恐怖が上積みされている
襲ってくるのっぺらぼうはSFXならではの描写で恐怖を煽る

幽霊と妖怪の対比
どちらも登場させるのがシリーズのお決まりではあったけど
「幽霊と妖怪は違う」と明確に言及するのは今作が初めて
解釈としては一貫して同じ
妖怪は悪戯などで悪さをはたらき、幽霊は寄り添って協力してくれる
幽霊とはっきりと対峙するのは前二作を踏まえた上でのものと感じる
そして幽霊しか登場しない次作(学校の怪談4)はある意味これまでの集大成と言える

「タイチが見つけた、あの子が欲しい
      タイチの友達、あの子が欲しい」
シリーズの看板だった花子さんは今回で見納め
ある意味これで完結なんだよなぁと思う
テイストは引き継がれた上でのアレンジ
次作の変貌ぶりを見ると一作目から引き継がれたドラマティックジュブナイルホラーはこれで最後
わりと感慨深いものがある

良いなぁ、やっぱ良いよなぁ
1に次いで観倒したのが3
VHSが擦り切れる寸前まで観た覚えがある
八橋先生の言葉を借りるなら「最高じゃん❗️」


元々のレビューを下にそのまま貼り付けておくので、もしよろしければご覧ください🙇‍♂️


面白いなぁ〜。監督が代わったこともあり、前2作とは違った趣きとなっている。
学校から飛び出して町全体が舞台になっていたり、途中の妖怪が凶器を持ち出してガンガンに物理攻撃を仕掛けてきたりする。
しかし本質は変わっておらず、子供達の冒険成長ストーリーで最後にホロっと泣かせてくる。
この年であらためて劇場で鑑賞できたのは本当に良かった。あらためて感謝。

2019年7月5日
タカ

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