リュック・ベッソンが24歳の時に監督したデビュー作。台詞を一切排除し、モノクロ映像だけで魅せる構成です。
冒頭…ビニールの人形と合体して欲を満たす男…
ここは何処?いつの時代?……全く訳のわからないまま話が進んでいきます。
彼はビルの最上階に住み、日々街の独裁者のアジトからガラクタを盗み出しては、軽飛行機を作り街からの脱出を企てている…様子。
台詞が無いだけに感覚を研ぎ澄まして、徐々にわかっていく世界観がとても面白い。
様々なアングルのカメラワークや構図内の人物配置のスタイリッシュさ、トランペットの音色やアップテンポのBGMもとてもカッコ良くて好きな世界です。
まさにフランスのバンド・デシネ(漫画)の世界。
軽飛行機で辿り着いた土地では"最後の戦い"が待っています。荒くれ者には、未だ髪がフサフサしているジャン・レノ。彼との戦いも見ものです。
また、医者との触れ合いはとてもほのぼのしていて、コミカルで…緩急のある演出も見事。
空から魚🐟が降ってくるのはビックリ。
ラストのオチも見ものです♡