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第9地区のNのネタバレレビュー・内容・結末

第9地区(2009年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

序盤は異性人キショっ!から、終盤にはエビ星人…無事に暮らせよ…、に異星人の見え方が180度変わる不思議。

マンガの血界戦線のような異性人街となった街で起きる非日常な日常の話かと思いきや、まさかの主人公が異星人化していき、政府やギャングから逃げる事になる亜人や東京グールのような展開になるとは思わなかった。

変化していくヴィカスの右腕のビジュアルと、エビ星人達の宇宙船や兵器のデザインはかっこよ過ぎ。
エビ星人の見た目も良き。

終盤あたりまで自分が元に戻ることしか考えて行動しないヴィカスをそこまで好きになれなかったが、
クリストファーを見捨てられずを庇って助けるあたりで良い所あるじゃんと若干見直した。

それまでヘイトを貯めまくっていたMNUの連中だったり、ギャング集団達がエイリアンの素敵過ぎる兵器によって爆散する展開は爽快だった。
まさかのエビ星人のパワードアーマーまで出てきたのは激アツ。

クリストファー達の脱出まで守り抜いたものの、エビ星人と変化してしまったヴィカスが妻のために花を作り続けるラストはなんとも切ない。

未知の文明を解明し人類のため利用しようとする大義名分の元であれば、人間ではないものに対してどこまでも冷酷になれる人間の恐怖。

異星人達を難民だったり、人種問題に置き換えても成り立つ第9地区の設定は素晴らしかった。

2024 282
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