ねぎおSTOPWAR

ファン・ジニ 映画版のねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

ファン・ジニ 映画版(2007年製作の映画)
3.5
「ファン・ジニ」ってつい先日も書いたんですが、それは1980年代の作品でした。これは2007年にソン・ヘギョを主演に迎えたリメイク。・・というか原作表記が違うので別の作品。

そもそもファン・ジニさんとは、実在の人物のようで、両班(ヤンバン)の家に生まれながら後に有名な妓生(キーセン)になった悲劇の人生を送った女性。
1986年の映画とは、だいぶ違っているので、そちらの原作者とこちらの原作者と、どちらが事実に近いのかなどは判然としないのですが、良家の娘でありながら、一人の男を思い続けて芸者として生きた女性。

今作の場合はもうソン・ヘギョの美しさを愛でるに尽きるんでしょうね。

冒頭からのいくつかのショットは、1986年のチョン・イルソンさんの撮影をリスペクトしているように感じましたが、そこまで全体がアートしていることもなく、画面の中央にソン・ヘギョを捉えるのが基本。

また、恋の相手にユ・ジテ。彼女を手籠めにしたい長官役にリュ・スンリョン。で、育ての親でお付きの女性にユン・ヨジョンです。
とりわけこのアカデミー女優が映画に深い味わいを与えます。
ソン・ヘギョだけでは出ない肴ダシが、ばーやによってもたらされる感じ。

〈685〉