クリント・イーストウッドが主演、監督を務めた西部劇映画
砂金を掘るためにカーボン渓谷の住民を追い出そうと常習的に嫌がらせを繰り返すラフッド一家。彼らに苦しめられる住民たちの前に、1人の流浪人が現れ…という物語です
流浪人が突如現れ、特に理由もなく困窮する人々を助けてくれるという『用心棒』と同じプロットの作品になっています(主人公の過去に焦点を当てないのも同じ)
典型的な西部劇のスタイルから外れない悪く言えば凡庸であり、良く言えば王道な一作でした
最初から最後まで物語運びはスムーズなので退屈さはあまり感じませんでしたが、印象に残るような展開はなかったのが残念
脚本にはあまり魅力はなく、観終わった時には「あれには意味なかったのか…」などモヤモヤが残ってしまう出来でした(女性の身勝手さが目立つ男女の痴情のもつれは見るに堪えなかったです)
ただ、イーストウッドの渋い佇まいと格好いい幾つかのショットといった画的な楽しさは十分に味わうことができました