Toineの感想文

弓のToineの感想文のレビュー・感想・評価

(2005年製作の映画)
3.7
【ファンタスティック亜細亜。無口な愛。】
レイチェルさんのレビューの"変態ファンタジー"という素晴らしい文言に惹かれ鑑賞いたしました♬
教えて下さりありがとうございました!

冒頭からビンビンに東洋の風を感じる舞台美術と劇伴。
エキゾチックで大変よろしゅうございます。

唇に微笑みをたたえた無口な乙女。
年季が入った手作りの弓矢。
海はとても静かで。
波のリズムが刻む時間がゆったりと流れていく。
そして老人と結婚する予定?…ん?
何だか不穏な空気と小さな謎が散りばめられております。

鑑賞しながら人魚姫みたいなお話だなと。
ふと頭に浮かびましたが、よく考えたら全く違うストーリーでしたww
ラスト10分の衝撃と弓のメタファーw
そこで急にいかがわしくなりましたね。
とてもぶっ飛んでいました。
かなりお若く見えたので児ポ的な意味で心配になって女優さんのご年齢を調べたら2005年時点で22歳だったので撮影当時で成人されていたようでほっと胸を撫で下ろしました。

老人は女の子に対してかなりキモキモな事をしておりますがお気持ちは分かるんです。
可愛いものって庇護欲が湧きますもの。
囲っておきたいと言うか、外の世界に触れさせたくないですよね。
だけど彼女はお人形じゃないから。
ちゃんと心を意思を持った1人の人間だから…

何と言ってもとにかく主演の女の子が素晴らしい。
最高に目が幸せだったー!
星は全て彼女に捧げました。
言葉を話さないのと彼女以外に女性キャストが登場しないのが良い効果を発揮していると思います。
粗野な男性達が彼女の純真無垢さやミステリアスな魅力を引き立てておりました。良(リャオ

作中男性キャストがシバルシバル言って口が悪すぎて笑ったw
(過去に友人が教えてくれたシバルセッキと言う言葉だけ存じておりました)
あんな可愛い子の前で聞かせちゃいけない言葉ですわ。
んで彼女、変なことしようとした男性たちに対して容赦なくて更に笑ったし安心いたしました。
か弱そうだからって舐めてかかると痛い目見るのね。
可愛いだけじゃなく強いだなんて。惚れた。
私があの子と結婚したーい♡←←