ベビーパウダー山崎

セクシー・ビーストのベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

セクシー・ビースト(2000年製作の映画)
3.0
MVやCMでは巨匠なんだから、わざわざ映画なんか撮らなくても良いとは思うが、まあそれでもチャレンジしてみたくなるのが映画という魔物。
MVやCMで散々やっている映像以外の物語(会話)とキャラクターで勝負したいという気概はびしびし伝わってくる。キチガイのキャラクターと曲げた構成はコーエン兄弟あたりの影響がありそう。映画として真剣に見ると臭みがキツくて全く評価できないが、便所で読みきる程度のパルプ小説(犯罪小説)みたいな歪な小話(物語の展開)はそれなりに楽しめた。『アンダー・ザ・スキン』よりかはマシ。
ジョナサン・グレイザーが監督したマッシヴ・アタックのアル中の女性を淡々と映したMVは好きだよ。