カミワザ

カオスのカミワザのレビュー・感想・評価

カオス(2005年製作の映画)
4.1
ジェイソン・ステイサム出演作の中でかなりのお気に入りで、メディアも保有している位なのに評価が微妙なのが残念。


劇中よく出てくる「カオス理論」
これはあまり深く考えないで鑑賞したほうが良いと思います。
物語は結構複雑な展開をみせるので、伏線を拾っていきながら真相を探るといった見方が◎。
吹き替えで鑑賞すると飲み込み易いかも知れません。
田中正彦さんのジェイソン・ステイサムの安定した吹き替えで楽しめます。

今作、ジェイソン・ステイサムの活躍以上にライアン・フィリップ演じる、シェーン・デッカーが素晴らしいんです。
ジェイソン演じる先輩刑事コナーズに負けるか!と、気迫の演技が伝わるんですよ。
新米刑事故受ける扱い、同僚刑事に相手にされなくともまるで動じない。線が太いというか我が強い!
だけど先輩のコナーズには一歩及ばない。
劇中で「まだまだだな」って感じでコナーズがシェーンに微笑むんです。ここが痺れる!

銀行強盗発生から事件の真相までの丸1日間をバタバタと描いているので、『踊る大走査線』のような現場の泥臭さも感じさせてくれます。

あと、ジャスティン・ワデル(ギャロウェー刑事)が可愛いく、特に髪を後ろに纏めた姿にグッと来ます♪

なおクライムアクションとして迎える今作のラストはちょっとスッキリしない。
伏線の穴埋めもしっかりしているし、実際このラストは驚くと思います。
でもなんでしょう・・・ひねりすぎたのか、ラスト荒っぽくないですかね?

まるで日向小次郎の強引なドリブルのようです・・・
カミワザ

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