無花果

幸福(しあわせ)の無花果のネタバレレビュー・内容・結末

幸福(しあわせ)(1964年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

2度目
フランス国旗のカラー切り替え、編集の際ここ何秒にしようなど考えるの楽しそうすぎる、アニエスヴァルダの作品(や、ヌーヴェルヴァーグ時期の作品)に話の面白さ以上に「心が楽しい…!」と思えるものがあり、それがやっとわかった気がする、ここにこんな小さな仕掛けを作ろう、誰も気付かないような。と企ててる様子が浮かび、その企みが非常に楽しいことをわたしは知っているから。
久しぶりに観たフランス映画、これだから好きと思う箇所がいくつか、棚 自作してしまう(そして友人に譲るか、運び出す際分解してまた組み立てるだろう)、見知らぬ人のパンをむしり取って怒られないおおらかな心、紫色のローブに包まれてて薄桃色の小花が飾られてたカットが今日は一番ときめいた。終盤の塗り替えられていく生活に悪寒が走る。この映画はじめの音楽から、こんなに残酷なんですね。