暴力以外のコミュニケーションがなく他者のwell-beingも自身のwell-beingも気にかけることの出来ない男性性が父から義理の息子へと引き継がれ、最後にそれに振り回され人生をめちゃくちゃにされた女が「男ってほんとバカ」と言って終わるというありがちなストーリーで、2時間以上かけてオチはそこでいいの!?というところはあるのだが、父が最終的に少しだけ男性性を手放せたところ(とは言っても核となるマグロのところは矜恃として捨てきれないのだが)は感動的。
それはさておいて、青森を舞台としたマグロ漁の映画であり、全編にわたって津軽弁というのはおそらく唯一無二の映画であり、見応えは抜群。