賛助 海上保安庁。
『-1.0』を見たので振り返りのため再見。
戦後10年、復興した街を(もう一度)破壊する怪獣。なぜゴジラは東京を襲うんだろう。熊みたいにお腹が減って人を食べに来るわけでもないし、外敵から子どもを守るためでもない。破壊が目的なのか、水爆への恨みなのか、人類への警告なのか。
「もうすぐお父ちゃまのそばに行くのよ」で泣いた。まぎれもなく戦争映画。
戦争にヒーローなんていない。戦争に勝っても「やったー!」とはならないように、怪獣を退治しても「やったー!」とはならない。ゴジラの鳴き声に含まれる悲しい感じが相俟って、戦前・戦中・戦後の我々の選択は正しかったのかと問いかけてくる。
そして伊福部の音楽が偉大すぎて、こないだの視覚効果ウンヌンよりもよっぽどアカデミー賞あげたい。
と、これだけの示唆に富みながら、2作目にはさっそくイロモノ映画になっていくのね。イロモノが悪いわけではないのだが。ギャオォォォン。。。