【下級警官と大卒娼婦】
BS録画にて。
イーストウッドがまだ中年だった頃の監督・主演作。
裁判の証人をベガスまで引き取りに行ったら、それが大卒(つまりインテリ)の娼婦で、なおかつ何者かに付け狙われる、というお話。
筋書きはやや単調だし、ご都合主義が目立ちすぎる。バイクに乗った二人が逃げているところをヘリコプターに襲われるのだが、ヘリから打たれる銃弾はなぜか二人に全然当たらない。最後でバスに警官隊が発砲するシーンでも、いくらバスの側板を補強してあるとはいえ二人が無傷なのは不自然。だって、途中では警官隊の一斉銃撃は家屋すら倒壊させてるんだからね(笑)。
また、最後で悪役が倒されるのだが、ああなる必然性が乏しい。逆の結末だって十分に考えられる。
総じて、脚本が弱いと言うしかない。
この映画のミソは、下級警官が大卒のインテリ娼婦と言い争いをしながら、最後には愛し合うようになるというあたりの展開でしょう。
映画館で見るほどの作品じゃないと思うので、この点数。