ベビーパウダー山崎

お柳情炎 縛り肌のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

お柳情炎 縛り肌(1975年製作の映画)
3.0
曽根や神代の作家性ダダ漏れの尖った作品を日活ロマンポルノだと思いがちだが、藤井克彦の真っ当すぎるポルノこそ本流。任侠映画×谷ナオミ。芝居も濡れ場も裸もSMもきっちり撮るプロのお仕事。東映任侠映画なら殴り込みのラストが庭だったり屋敷の外まで追いかけ合ったりで、その仇討ちが悲劇だとしても開放されて終わる作品が多いが、本作は地下牢で決着。最後の最後で地下に潜るアングラ気質、たしかに日活ロマンポルノは月光より地下の(放尿や肉体の臭いが染み込んだ)湿った色がよく似合う。東てる美の映画を見続けているが、珍しくハードな濡れ場があった。