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十二人の怒れる男のマのレビュー・感想・評価

十二人の怒れる男(1957年製作の映画)
4.5
ここ数年で「日本は完璧な法治国家だから😅」と語る人をよく見るようになったけど、アメリカも含め 死刑制度のある国において司法が絶対的に完璧であると盲信する事(というか個人的には死刑そのものから否定したい)の危険と 真実なんて存在しようがない というコトだけが確実な事実。落下の解剖学と全く同じで 有利な真実を作成する事でしか自分の正義は成されない。

法廷で出てきた証言の不安定さを指摘しながら少年の無実を主張していく主人公だけど、劇中で言われる通り、その行為すらも想像による事実の創作にしか過ぎない。ただこの映画の中で正義として行われるのは、"死刑という形で殺人をする事"への否定を遂行する為の 真実の創作。
改めて 日本においてマトモに民主主義が成されてるか気になった。鼻くそほじりながら観てる人ほど普段は自分が有罪派側だとは思ってもないんじゃない?
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