ぽんぽこ

昨日・今日・明日のぽんぽこのレビュー・感想・評価

昨日・今日・明日(1963年製作の映画)
3.6
ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニ が主演による三部作でした。
『ひまわり』のコンビだし、こないだ観た『異邦人』の役柄もシリアスだったので、2人のイメージがガラリと変わりました。


第一話はナポリの下街で乳飲み子を抱えながら失業中の夫に代わって闇市で外国タバコを売り家族を養っているアドリーナ。
妊娠中は逮捕できないとの事でムショに入りたくないが為に非建設的な考えで常に妊娠しているアドリーナ。
子沢山になってもいつまでも美しいアドリーナに対して、どんどんやつれるカルミーネ。
レモンを道路にぶちまけるの笑いました。お婆さんの部屋の隣、扉の向こうで革工場⁈
さすがイタリア。
イタリア人の家族愛や、ご近所付き合いって絆が強そうやなと思いました。



第二話は、大金持ちの奥さまアンナが年下の男レンゾとロールスロイスに乗り飛ばしまくってます。
レンゾに運転を代わり、花売りの少年を危うく轢きそうになりトラックにぶつかり故障してしまう。
なんも出来ない顔のいい優男だけど、「あの子を轢きそうになった。」って言うと、「誰も気にしてないわ。」って非情な事を言いながら車ばっかり気にしてるアンナ。
さすがのレンゾも呆れてると、スポーツカーに乗った金持ちのおじさんが来て、レンゾに当て擦りを2人でいいながら、行っちゃった。
もう、笑うしかない、、、



第三話は、高級コールガールのマーラは上客が社長の御曹司、ルスコーニ。
ある日隣の部屋に住む神学生がマーラに一目惚れして、マーラを快く思っていない隣のお婆さんと最初はババアって言いまくって敵対心剥き出しだったのだけど、マーラの為に神学校に帰らないなどと言い出す孫を心配したお婆さんが泣きついてきて、同情したマーラはお婆さんに協力するのでした。
ルスコーニが間の抜けたお坊ちゃんで異邦人と同じ人とは思えない程、弾けてて面白かったです。                
私は、第三話が一番好きかなぁ。
ソフィア・ローレンのガラス玉みたいな美しい瞳。
猫がかわいかった〜。
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