ちゃうだぁ

男はつらいよ 奮闘篇のちゃうだぁのレビュー・感想・評価

男はつらいよ 奮闘篇(1971年製作の映画)
4.0
『 寅さんの優しさに涙する 』
時代がそうなのでアレだけど今なら使えないワードがガシガシ出てきて今の時代に合わないのはよくわかる。
しかしそこは過去の作品なので理解し鑑賞すると奥底のテーマが見えてくる。
冒頭で寅さんのお母さんが頭足らない寅さんの嫁には手足の2〜3本なくたってアイツを好きでいてくれればいいっていうフリから旅先で出会ったおそらく障害のある女の子に出会い何から何まで世話し別れる。人々が無視をする存在に対して優しく寄り添ってやる寅さんの人間性に心温まる。
花子ちゃんがとらやを尋ねたのは寅さんの優しさの本質を見抜いたに違いない。庭先で再会しお互いに涙ぐむシーンは私も一緒になって涙ぐんでしまいました。
なんやかんやあって一生面倒みる決意をした寅さんの元から故郷に帰ったあと無事なのと元気にやっているか確認しに行く寅さん。
その前にさくら宛に遺書のようなハガキを出して心配するさくら。
さくらは厳しい事を寅さんに言うがそれは寅さんが花子にしてあげたものとは違うが別の優しさだったのではないでしょうか。そうじゃなきゃ青森まで見に行きません。
今回のテーマは障害者云々ではなくて優しさについてだったと思います。

2023#74
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