みんと

鞄を持った女のみんとのレビュー・感想・評価

鞄を持った女(1961年製作の映画)
3.7
全盛期のCC主演のラブロマンス。
夫を亡くした女性と若い青年の、年の差を越えた恋の行方を描く。

コレはCCを愛でる作品。
そして、20歳のジャック・ペランの初々しい演技を堪能する作品だった。

この眼差し、滲み出る気品…
もしや?まさか?あの素敵なおじさまジャック・ペランだったなんて!!
途中、キャスト確認して気付くと言う。

凡そ不釣り合いな2人。CC主導でグイグイ行っちゃうかと思いきや、全くそうではない。年の差同様に境遇の違いも歴然としていて。

置き去りにされるCC、湯上がりのCC、砂まみれのCC、そして恋するCC…
健康的で野性的でもある美しさも、クルクル変化する表情も自然で魅力的。
恋するロレンツォの気持ちもわかる、わかる。

ドアップで捉えるジャック・ペランの端正な顔立ち、繊細でナイーブな演技に胸が締め付けられっぱなし。
イタリア青年の恋には欲望と妄想が付き物ってくらい描かれがちなので、あまりの純愛にときめきが抑えられない。

決して成就する事は無いんだろうなぁ…
ラストの展開はほぼ見えてるにも関わらず、行く末を見届けたくなる。

砂浜のキスシーンがめちゃくちゃ素敵だった。
みんと

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