記録。
信じるものは「希望」。戦時下、決して諦めない女性の物語。
第二次世界大戦下が舞台。
前線フランスで消息を絶った恋人の行方を追ってスパイとなったシャーロット・グレイ。迫る危険のなか彼女を待つ運命とは…
ケイト・ブランシェットの、芯の強い凛とした女性像が一番の見所。本当素晴らしい女優さんだ。
とはいえ、作品としては凡庸な印象というのが正直なところ。
出会ったばかりの男(そう見えてしまった)というのは、危険に身を置く動機としては説得力に欠けるし、フランス語が堪能という設定なのに英語しか喋らない。演出の問題なんだろうか、なんかノリきれないんだよねぇ。
シャーロットが終盤である人たちのために命を懸けて行う行動は、その後彼らを待ち受けるであろう運命を思うととっても切ないんだけど、結局安易なロマンスに帰結するのも物語としてはちょっとなぁ。