カカオ

櫂のカカオのレビュー・感想・評価

(1985年製作の映画)
3.0
五社英雄監督作品。
今となっては女性に対する侮蔑的な表現が多いと言われそうだが、原作は宮尾登美子、女性である。ご自身の体験をベースに描かれた世界。男たちの勝手なミエとワガママに振り回される女性たちが描かれている。


女衒として生きる男の妻の苦労の物語。
拾ってきた子どもを成長させた後に、今度は夫と愛人の子どもを育てるように頼まれる。頑なに拒否していたが、赤ちゃんの様子が気になって仕方ない。夫の不始末を耐え忍んでもなお、素行の乱れは治らない。病気も患い、夫との確執に八方塞がりとなる悲しい生涯。


女性の悲しい時代を象徴するような作品だ。









緒形拳、
「陽暉楼」に続いて女衒を続投。
しばらく経つと記憶がゴッチャになりそうだ。

十朱幸代、
女性が主張を言えない時代。苦労に苦労を重ねた人生が顔の表情にも表れておりました。

石原真理子、
眉毛の太さが気になって仕方ない。
カカオ

カカオ