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大人は判ってくれないのfilmooのネタバレレビュー・内容・結末

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

トリュフォー2本目。15年ぶりくらい2度目。
ジャンピエールレオを見たのは今作が初めてだったけど、その後にアントワーヌドワネルシリーズや他の作品をいくつか観たので、改めて見る若きジャンピエールレオは成長後に比べて骨太な感じで不良少年感が強かった。
映画としては前半のほうが面白かったし実際に後半は全く記憶に残っていなかった。
警察のバスに乗せられてパリの街を泣きながら眺めるシーンの後から終盤脱走するまでは物語も映像も少し退屈に感じたが、概ね安心できるというか、トリュフォーは自分にとってフランス映画の基準みたいな感覚があるのでとても落ち着いて気持ち良く観られた。
先日観たアニエスヴァルダのドキュメンタリーで移動撮影のレールを敷くのが大変だと言っていたので終盤の走るシーンはかなり頑張っているなあと思いながら観てしまった。ラストの浜辺も余計な足跡付かないように気を付けてたんだろうな、とか考えていたら終わってしまった。
今回最も印象的だったのはアントワーヌより幼い子供達が人形劇を観るシーンで、子供達の眼差しの純粋さに少し居心地の悪さを感じた。あのキラキラ光る目でどっぷり浸って映画やアニメを観ていたのは何歳頃までなのか…今でも夢中になる作品に出会った時は自分も同じような眼差しになっているのか…。
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