エリオット

古都憂愁 姉いもうとのエリオットのレビュー・感想・評価

古都憂愁 姉いもうと(1967年製作の映画)
4.1
「座頭市」や「剣」三部作、後年は「子連れ狼」シリーズなどで名を馳せる三隅研次だが、素晴らしい女性映画も撮っていて、これもその1本!

戦中から戦後の京都を舞台に、仲がこじれた姉妹(藤村志保と若柳菊)が周囲の助けを借りて関係を修復していく話。

但しここでの主演はどちらかというと姉妹を支える八千草薫。映画は彼女の舞で始まり舞で終わる。
足袋を脱ぐのもやはり八千草薫…

京都の美しい風景や素晴らしい屋内のセットがビシバシと決められた構図で切り取られてゆく…

藤村志保のやることがいちいち「何やってんねん。」という感じなのだが、それがなぜかやはりとても可愛らしい。酔って足元が危うくなりながら長唄を唄う場面など最高。
「なみだ川」と並んで藤村志保の代表作だと思う。

【大映女優祭】より
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