このレビューはネタバレを含みます
ランプリングが砂をギュっと掴んだシーンがあった。
夫婦でも砂のように掴みづらく不確かなものということか。カタチがないものと言うか…。
妻は夫に頼りすぎた。愛し過ぎたというべきか…。
妻はバカンスに出て終始ご機嫌だけど、夫はそうでもない。
義母の言葉。
「あなたは家族を作らなかった。」
フランスでは子供を持ってこそはじめて家族になるということなんだろうか。
「息子は病気だった。」
愛してたはずの夫のことを、深のところでは何一つ知らなかった。
失踪の後の死。
失ったのは夫と、
築いてたはずの夫婦の信頼関係
最後は、認めないわけにはいかない。
彼女は立ち直れるのか…。
〜〜〜
特典映像のランプリングのインタビュー。殆ど化粧っ気も飾り気もない素の彼女は、やはりキレイで賢そうだった。
これは自分の年齢により見方がどんどん変化してゆきそう。
オゾン監督の最高傑作らしいから、忘れた頃にまたじっくり観たい。
それにしてもランプリングの三部作、結局我慢出来ずに全て観てしまったなあ、、、。
フランスの人気のない海や景色がただ広く美しかった。関係ないですが、今日の日本の夕陽も恐ろしいほど美しかった。