リコ

夕なぎのリコのレビュー・感想・評価

夕なぎ(1972年製作の映画)
-
ロミー・シュナイダー映画祭で鑑賞。
DVDで何回も見てるけどスクリーンで見るのはもちろん初めて。
20歳ごろVHSで見たときは、大人の恋愛だなあーっと鼻垂らして見てたけど、時を経るうち(つまり自分が年をとるにつれ)、だんだんと感想が変わってきて、今回は「こいつら皆アホか」と微苦笑しつつ、それでもラストシーンはいつも通り酸い甘い苦い感情がこみ上げて、満足して映画館を去った。5年後ぐらいに再見したら、また違う感想を抱くのだろうか。

ロザリーとセザール、ロザリーとダヴィッド、セザールとダヴィッド。それぞれのデリケートバランスがようやく安定したかと思った時、それがまた崩壊するのを恐れたかのように姿を消すロザリー。
ミシェル・ピコリのナレーションで語られる「その後の3人」と、それに重なるフィリップ・サルドの感傷的なスコアが神がかり的にすばらしい。

続けて見るなら→『冒険者たち』『あ・うん(NHK版)』
リコ

リコ