前日に黒澤明版を見て、続けて樋口監督版を見たのだが、樋口監督ならすごいVFXで作ってくれるのでは?と多少期待してみたものの。。。
序盤は素晴らしい。三国の関係性を説明しとてもわかり易いし城が落城する様など映像技術の進化が黒澤版と比べると物凄い。
キャスティングにしても三船敏郎の顔の濃さは阿部ちゃんしか出せないだろう。長澤まさみの雪姫もとても合ってる。
そうした意味で、序盤まではかなりの傑作なのでは!!??と思ったのだが。。。
太平と又七がそれっぽい人に置き換わってる。序盤のスターウォーズの元ネタとなる場面もない。これはむしろスターウォーズのR2D2とC3POをそのままトレースした方がよかっただろう。しかし何故か敵がダースベイダー風である。原作にはないだろその場面。おまけにスターウォーズ風のBGMも流れるというのに。
さらにひどいのが、その片割れはなんと松潤。
したがっておバカキャラではなく、後半からはむしろ主人公になっていき長澤まさみといい感じにすらなる。いやいやいや何勝手に話変えてるんだよ。
これジャニーズの圧力があったからかね?まさか樋口監督が自らこうしたかったとはとても思えないんだが。
おまけに、村の祭りのアゲアゲの場面では、なんと長澤まさみは民は普段どれだけ苦しんでいるのかと。その憂さ晴らしにこんなに祭りが盛り上がってるのかと泣くのだ。へ?どんだけ想像力豊かなんだよ。普通に祭りを楽しめよ。
やがて金塊を秋月の民に分け与える。お前さ、秋月復興の資金じゃねえのかよ。
そんなばら撒きをしたって国は良くならんし復興も無くなる。民は小金を使って終わりになるだけだ。
というわけで、途中から隠し砦の三悪人でもなんでもない話に変えられて松潤大活躍で終わる。もうねアホかよ。巨匠の傑作を汚すんじゃない。