たかくらかずき

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナスのたかくらかずきのレビュー・感想・評価

4.4
見直し。
至極!プリクエルは子供の頃何度も観たけど大人になってから見るとより楽しめる。
この三部作の主な魅力は表立った物理的な戦争(ウォーズ)ではなく裏で動く策略、謀略、トークを中心とした人間関係と政治、とくに銀河元老院議会やジェダイ評議会でのスリリングなやりとりなのだと再確認した。

そしてキャストの衣装やロケーションの美しさ、銃撃戦やドッグファイトを減らし刀(殺陣)に全振りしたアクションシーンなど、より時代劇に近い構造になっている。画面の美しさ!
民間の連合なのにやたら軍事力が高い通商連合、暗躍するパルパティーンの狡賢さ、アミダラの数々の美しい衣装は観ていて楽しい。ポッドレースもほぼノーカットでちゃんと3周するの偉い。

4-6では狂人であるC-3POはまだまだピュアで大人しく、その代わりにさらなる狂人のジャージャービンクスが出てくるけど、僕は彼のことすごく好きで、あんな不器用なキャラクターがこのあと少しづつしっかりしていくのが喜ばしい。空気を読まない彼の存在に乾杯。グンガンとドロイドの戦いのところ、よく考えたらぜんぶ3DCGで作られているのか〜と思うと面白い。

ミディクロリアンなど新たな概念の登場も、この時すでにスターウォーズはフォースについての新たな拡張実験をしていたのだなぁと思うととても感慨深いですね〜。変化を恐れないことこそクリエイティブなことだなあ。
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