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ビューティフルのBaadのレビュー・感想・評価

ビューティフル(2000年製作の映画)
4.0
子役上がりで大女優になったサリー・フィールドの初監督作ということと、ポスターのセンスのかわいらしさに惹かれてロードショーで見たいと思っていたのですが、延び延びになってようやくBSで鑑賞。

期待に違わぬ作品でした。本当に才能のある人って、何をやってもユニークかつ素晴らしい、のかもしれない。

登場する女性は、主人公の友人とそのおばあちゃまをのぞき、みんな一癖も二クセもある、自己主張が強い女性ばかり。とくに美人コンテストに関わっている女性は先生役のキャスリーン・ターナー以外はなぜかかすかにイタイ。そのへんの描き方の目配りがちょっとイジワルで、競争社会で成功した人ならでは、とも思いました。

でも、物語の基調は可愛らしくてちょっぴり少女趣味っぽいけれど垢抜けないファッションも含めて(笑)、役者としてのサリーのイメージ通りにポジティヴで暖かくエネルーギーに満ちています。

結末は最初から解っているお約束の告白シーンなんですが、そこまでのもって行き方も上手です。娯楽に徹しながらも、さりげなく親子の本質を描いている見事な作品でした。
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