上海十月

アフリカの光の上海十月のレビュー・感想・評価

アフリカの光(1975年製作の映画)
2.8
長谷川和彦助監督の作品。日活が東宝の下請けした作品。若い助監督と撮影所を運営して東宝自社製作より安いのが当時の日活だった。本作に後に再生日活プロデューサーになった山口友三氏も助監督で参加している。(花の応援団の助監督でも有名)たまに飲みに行くのですが、よく話に出るのが本作だ。「この撮影時、ゴジは、脚本ばかり書いていた。」と。ジュリーの「悪魔のようなあいつ」TBSドラマの事。手当が日活ロマンポルノより高かったと言っているので、どんだけ安かったんだ日活!話は、「青春の蹉跌」より破綻している。なぜか田中邦衛とショーケンが羅臼でイチャイチャしている。ある種のBL物であり、「真夜中のカウボーイ」、「スケアクロウ」にも見える。全てが何かの象徴で閉塞した社会からの脱出目論むシラケ世代がウジウジとしがらみの中で脱出したいんだか、したくないんだかと言うお話。人を選ぶ作品ですね。当時、高橋洋子は、小説家になると言っていたそうな。
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