フリッツ・ラング監督初期のサスペンス作品。所謂『フィルム・ノワール』の走りだが、未だノワールではない。ダナ・アンドリュースを始め、当時のスターたちが多く出演。
邦題は『口紅殺人事件』だが、犯人途中で分かってしまうし、ミステリーというよりも、事件解決に際し、主人公を始め、誰が一番早く特ダネを得られるかという、新聞社内の権力闘争に寧ろ主眼が置かれている。
映画としてはあまり盛り上がらないので、集中力が切れてしまい、話についていくのがちょっと大変だった…終盤の犯人との追いかけっこで少し面白くなるけど。
ちなみに犯人の風貌が藤原竜也似で、しかもかなりクズなキャラクターなので、日本でリメイクするとしたら、是非彼に演じてもらいたいですね(笑)。