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ラッシュアワー3のLCのレビュー・感想・評価

ラッシュアワー3(2007年製作の映画)
3.7
面白かった。

カンフーとかやっぱりあんまりわからんな、という私でも、カンフーパンダのテーマソングを歌われたら嬉しくなってしまう。
このシリーズは、各作品ごとに多くの人が親近感を覚えたり、思わず笑顔になる仕掛けを入れていると改めて感じる。

本作で、舞台はフランスに移る。
フランス人のタクシー運転手が最高に面白かった。世界のあちこちで戦争をしかけるからアメリカは嫌いだ、と言い、なんやかんやの中で仲間にしてくれ、と言い、俺はやっぱりアメリカ人にはなれねえやと離れ、最後に繋がる。
そして流れる、1作目でも印象的に使われていた戦争に対する曲。「 What is it good for? Absolutely nothing (戦争って何にとって良いものなの?全くもって何にとっても良くないものだ)」という歌詞が、改めて印象的に登場する。
因みに、ラ・パスという名のお店も出てくるけれど、スペイン語であるなら平和という意味だ。戦争の話の後に行くところとしてなかなか面白い名前だし、そこで使われる「今夜ここで人が死ぬの」という台詞もスパイスが効いている。
2人が仲良く踊る後ろ姿を、また見ることができた、嬉しい。

女の子が大きくなって出てくるのは、しみじみしてしまう。1作目で11歳だった、あの強くたくましい子は、今もカンフー道場に通うような子なんですね…!その一点だけでも、カンフーおまわりさんへの親愛と信頼を感じさせる。
そして本作でも、2人の主人公の関係性に対して良い対比となる敵さんが現れる。

NG場面、本作も驚いたり、笑ったりできた。
結局メキシコ料理店の名前が正確にはわからないところも個人的には笑えた。「ポコロコ ( poco loco )」なら、英語にすると little crazy になるし、「ポヨロコ ( pollo loco )」なら、 crazy chicken だ。鶏肉料理がメインのお店なのかもしれない。

シリーズ通して楽しく見ることができた。
ナイフ使いのお姉さんのナイフコントロールは凄いんだなあと、やはりNG場面で実感したり。本作に限らず、NG場面見るの、好き。
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