kazu1961

ふたりのkazu1961のレビュー・感想・評価

ふたり(1991年製作の映画)
3.9
▪️Title : 「ふたり(1991)」
Original Title :※※※
▪️First Release Year:1991
▪️JP Release Date :1991/05/11
▪️Production Country: 日本
🏆Main Awards :※※※
▪️Appreciation Record :2020-524 再鑑賞
🕰Running Time:150分
▪️My Review
観てると『異人たちの夏』と同じような郷愁とノスタルジーに誘われます。『異人たちの夏』1988年昭和63年、本作1991年平成3年。3年間の公開の差ですが共に昭和末期のノスタルジーに溢れた作品です。その映像美そして音楽すべてがマッチして郷愁に誘われます。。。
本作、赤川次郎の同名原作をもとに、大林宣彦が監督。尾道のノスタルジックな四季の流れと共に、絆の深い姉妹の、青春の一頁を颯爽と描いた郷愁にあふれる作品です。「新・尾道三部作」第1弾として発表したジュヴナイル・ファンタジー作品でもあります。
ときに繊細に、ときにポップに、和洋折衷の色をまとわせながら、少女の成長がつづられる秀作です。大林監督の映像マジック、そして大林監督と音楽担当の久石譲がデュエットで歌う名曲『草の想い』も、当時映画ファンの間で大いに話題となりました。これが映画デビューとなった石田ひかりは、その年の映画賞新人賞を総なめする好演を示し、本作のヒロインさながら女優としても大きくステップアップしました。ほんとデビュー作とは思えない演技で少女が成長していくさまを見事に演じています。そしてこの頃の中嶋朋子も輝いていますね。
もともとは、NHKのテレビドラマとして製作され、テレビ放映後再編集して劇場公開されたんですね。
映画は原作にほぼ忠実で、赤川次郎自身でさえ限りなく近いので驚いたといいます。原作では千津子は声のみの出演で姿は現さない設定ですが、映画では千津子が幽霊として姿を現すという設定(ただし実加にしか見えない)になっています。

物語は。。。
千津子と実加は仲のいい姉妹でしたが、ある日、姉の千津子が事故で死んでしまいます。ショックを受ける実加の前に、幽霊となった千津子が現れます。以来、千津子の励ましによって、実加は様々な苦境を乗り越えていきます。。。

ラストあたりでは、優しい涙が。。。個人的にはこの頃の大林作品が一番好きですね!!

▪️Overview
尾道を舞台に、亡き姉の幽霊に見守られながら成長していく多感な少女の姿を描く。赤川次郎原作の同名小説の映画化で、脚本は「菩提樹 リンデンバウム」の桂千穂が執筆。監督は大林宣彦。撮影は同作の長野重一がそれぞれ担当。(引用:映画. com)

出演は、石田ひかり、中嶋朋子、富司純子、岸部一徳、尾美としのり、中江有里、島崎和歌子。
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