くろきつ

8mmのくろきつのレビュー・感想・評価

8mm(1999年製作の映画)
3.8
富豪夫人の依頼でスナッフフィルムの世界へと足を踏み入れた私立探偵を待ち受ける残酷な人間たちの本性を描いたサイコサスペンス。

ニコラス・ケイジ演じる妻子持ちの善良な私立探偵を待ち受けていた残酷な世界。それは本当に人が殺されるポルノ。スナッフフィルムの世界だった。普通の人には理解しがたい残虐なポルノ。通称“スナッフフィルム”を扱った映画である大富豪の遺したそのフィルムの制作者を探すという話。捜索していく過程で中々に目を背けたくなるようなポルノが登場する。食事しながら観たのは明らかに間違いだった(笑)。2時間というこの手の映画にしては若干長めな本作。前半の緊迫感は見物だったが、後半犯人が分かってからの展開は少し物足りなかったような気もする。でもそれはサスペンスとしての緊迫感が物足りなかったというだけで、胸糞悪さや不快感は結構なものだった。ポルノビデオ店で働くホアキン・フェニックス演じる青年とのバディ要素もあり、二人で裏社会に潜入していくっていうところが面白かった。SMとかハードコアなAVは何回か観たことはあったが、それを遥かに超えるのがスナッフフィルム。多分SMの延長線上のものなんだろうけど私はSMでは勃たないのでこの世界が気になることはないでしょう。よかった。心の底からよかった。

モンド映画というのが流行った時期も過去にあったということはスナッフフィルムのようなものが好きだとか気になるっていう心は誰しも持っているのかもしれない。丁度モンド映画に挑戦しようと思っていたのでいいタイミングだった。とりあえず代表的な「世界残酷物語」を観ます。慣れたら「ジャンク 死と惨劇」観ます。
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