コブラ

ミッドナイトクロスのコブラのネタバレレビュー・内容・結末

ミッドナイトクロス(1981年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

自分の前からいなくなってしまった人の残された声。すがる様にソレを聴き続けるトラヴォルタに「うう、わかるぞ( ; ; )」なんて気持ち寄せてると直後にブーってお茶吹く事になる。

えっ?それ使うんですか?!



次期大統領候補の暗殺現場に居合わせた音効マンのジャック(トラボルタ)がたまたま録音してしまった事件現場音源をめぐるサスペンス。

雑誌の連続写真からパラパラ動画をDIY、それに事件音源を重ねて証拠固めするプロセスは映画人としての矜持というかデパルマの執念の様なモノを感じる胸熱シーン。お仕事映画としてもとても優秀だよな。

デパルマの他のサスペンス作に比べれば殺しシーンは控えめなので恐怖症は発動しないんだけど、腕時計のベゼル引っ張ると出る細いワイヤーで女性を絞殺するもんだから「悪の法則」のボリートみたいにならないかと不安にはなる。ギミック自体はスパイ道具みたいでイカすけど。

女性は救われる事は少ないし、男は救えなかった後悔を一生抱えると言うナルシシズムへの耽溺。うーんこの笑。

こうしてデパルマのサスペンスを横断して観てみると読み聞きした通り、その技法の多くがサスペンスを盛り上げる為に機能様に思うなあ。先入観はあろうが。

それはそうと、シャワールームの彼女の大根演技モノマネを習得したからいつかどこかで披露したい。
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