ユウ

あずみのユウのレビュー・感想・評価

あずみ(2003年製作の映画)
4.6
Kamikaze samurai girlな映画。

剣鬼を作り上げる修行を経て生まれた、斬れと言われれば斬る、最強の女剣士あずみ。
だが、非情になりきれない部分を残し、剣鬼としての実態と精神性の齟齬が彼女を苛む。
しかしどんな呵責に苛まれようと、最強の剣士、その刃を抜けば勝つ。
その単純明快な構図がこの映画を悲しい名作に仕立て上げている。

話の骨子は結構THE 時代劇という感じであるが、洗練された演出により当時において古臭さは感じられなかった。

語感的に初めにサムライガールと書いたが、実際は地位の伴う侍ではなく、暗殺者である。高い俊敏性を踏まえるとどちらかといえば忍者か。
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